カミングアウトして生きてきた僕が感じていること

カミングアウトして生きてきた僕が感じていること

2015年9月13日

コラム

初めまして、裕三です。
バブリングではカミングアウトデー事業部で
カミングアウトデーイベント「1011-カミングアウト コレクション-」の開催に向けて準備をしながら、ファンドレイジング担当として活動しています。

今日は僕がバブリングにジョインした経緯と
バブリングへの想いについてお話したいと思います。

ジョインした経緯を話す前に、少し僕自身の話をすると、
僕は今ゲイとしてフルオープンに生きている30歳の社会人です。
大学3年生の就活時、自分の今までの人生、これからの未来を考えた時、
「もう自分に嘘ついて生きたくない」と決意し、カミングアウトする道を選びました。

決意して約5年後、facebookでカミングアウトしたことにより、
フルオープンで生きられるようになりました。

そんな経験をしてきたからって、カミングアウトが良いことで
絶対すべきだ、とは思っていません。
それは、人それぞれのチョイスだと思っているから。

ただ、カミングアウトすることが自分の中で「ありえない」と思っているが故にできてないのであれば、カミングアウトするという選択肢を持って生きられればいいなと思っています。
それが自分にとって大切な人であるならば、なおさらそう感じます。

そんな想いが共鳴したから、バブリングへのジョインを決めました。

バブリングとの出会いは、メンバーであるヒロシくんに
代表の網谷(通称あーみー)を紹介されたのがきっかけです。
「紹介したい人がいる」とヒロシくんから連絡が来て、
会ってみたらバブリングメンバーへの勧誘だったんです笑

でもそこで、あーみーやヒロシくんの世の中に対する考え方、変えていきたいことが、
僕が今まで感じてきたこと、考えていたこととリンクしたのです。

僕がfacebookでフルカミングアウトした時、
直接的な知り合いではない方も含め多くの方からメッセージをいただきました。

そこに書かれていたのは、「自分にも言えないことがあって、それを隠して生きているけど、blogを読んで勇気もらいました」という趣旨のもの。

僕と同じようなセクシャリティの方もいましたが、そうではないストレートの方もいました。
僕はそのメッセージをもらって、「生きづらさを感じているのは何も自分だけじゃないんだ」
と強く感じたんです。

僕の場合は、たまたまゲイに生まれて、悩んだこともあったけど、
みんなそれぞれ誰かと比べた時に自分の違いに悩み、苦しみ、それを言えずに抱えて生きている部分が多少なりともあるんだ、と。

だからバブリングでやっていきたいことは、
セクシュアルマイノリティに限った話ではなくて、自分と周りとの違いに悩み、
言えずに苦しんでいる全ての人が少しでも生きやすい世の中にしていくことです。

「大切な人と分かち合えるものが大きい分だけ人生は豊かになる」

これは、僕が今まで生きてきて感じていることです。

生きづらさを抱えている全ての人が
大切な人へカミングアウトできる世界を目指し、これからも活動していきます。

そんな僕が所属しているカミングアウト事業部発のイベントが、
来月10月11日(日)に開催します。
「1011-カミングアウト コレクション-」というタイトルがついたこのイベントは、
様々なマイノリティを切り口に、「カミングアウト」を再定義する複合型展示イベントです。

その中で僕は2部行われるトークセッションのファシリテーターを担当します。
1部は児童養護施設出身の方と、代表網谷。
2部は脳脊髄液減少症と戦っている方と、性分化疾患と向き合っている方です。

このイベントを通じて、皆さんとカミングアウトについて
向き合うことのできる日になればと願っています。

皆さんとお会いできること楽しみにしております。
お読みいただきありがとうございました!

1011-カミングアウト コレクション-の
チケットはPeatixで購入頂けます。
2015年10月11日(日) OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
前売り 1,000円 / 当日 1,500円
場所:恵比寿KATA(LIQUIDROOM 2F)
ご購入はこちら>>

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