初めまして、ヒロフミです。
2015年10月19日
コラム
はじめまして。バブリングメンバーのヒロフミです。
大切な人へのカミングアウトを応援する、そんなバブリングに関わっていますが、僕自身は全方位にカミングアウトしているわけではありません。
初めてのカミングアウトは確か7年前、仕事をしながら通っていた学校の友達にでした。
それ以来、この人とは長い付き合いになりそうだな、という友達や仕事仲間に狙いを定めて(笑)、カミングアウトしています。
ちなみに両親にはしていません。
高齢で古い価値観の彼らにカミングアウトすべきか、せざるべきかはまだ結論を出せていません。
さて、バブリングの多くのメンバーが前身のバブルの頃からのメンバーであるのに対して、僕はバブリングからの参加組です。
網谷の友達の友達だった僕が、なぜバブリングに関わろうと思ったのかというと、網谷が言っていた「世界を変える」という一言が非常に衝撃的で、この人が考えていることなら面白そうだと思ったからだったような気がします。
元来僕は保守的なものの見方をする人間ですし、カミングアウトは個人的に生きやすくなるためにしようとはしても、それで世界を変えようなんて考えもおよばなかったけれど、自分たちの置かれている状況にはまったく納得がいっていなかったのだとも思います。
だって、世界の5%(諸説ありますが)もの人々が僕とおなじようにセクシュアルマイノリティなのに、それを隠したりヘテロセクシュアルを装わなくちゃいけないなんて、なんだかおかしいじゃないですか。
バブリングでの活動を始めてから1年が過ぎ、カミングアウトが個人にとっては「生きていくための味方を増やす手段である」という考え自体は大きく変わりはありませんが、今は自分がカミングアウトをすることで、セクシュアルマイノリティ全体の味方も増やしているんだ、という感覚も持っています。僕からカミングアウトをされた人は、僕の次にセクシュアルマイノリティの誰かに出会ったとしても、きっと受け入れてくれると思うからです。
ゲイであること、レズビアンであること、これらが右利きであること、左利きであることと同じように一つの個性だと世の中のみんなが認識するようになった時、バブリングの一つの存在意義は失われると思っています。少なくともセクシュアルマイノリティであることを「カミングアウト」する必要がなくなるわけですから。
10月11日に開催された、記念すべき第一回目のカミングアウトデーイベントでは、セクシュアルマイノリティだけでなく児童養護施設出身の方や、外見からは見えづらい症状や疾患の方が直面するカミングアウトの問題にも触れることができました。
世の中からすべてのカミングアウト問題がなくなる日は来ないかもしれませんが、セクシュアルマイノリティをはじめ、少しでも「カミングアウトしなくてはならないこと」がなくなるような、そんな世界が来ることを想像して、僕はまた次のカミングアウトのチャンスを窺っています。笑
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