こんにちは。ひろふみです。
まだ僕が物心のつくちょっと前、口が悪いことで有名なシベリア帰りの伯父に「男のくせによく喋るボウズだな」と言われたそうで。母はそれが悔しかったらしく、その話を僕にも何回かして、それで僕もいつからかそのエピソードを知ることになりました。そんな母はと言えば、決して男らしく活発ではなかった僕に「男のくせに」とは言わなかったけれど、ボーイスカウトに入ったらどう?とか、和太鼓の会に参加したら?とか『男の子らしさ』を期待していたのは、子どもながらにわかっていました。
ジェンダーという言葉が出るとき、古くからの『男らしさ』や『女らしさ』への疑義の文脈であることが多いと思います。男女平等を目指すためのジェンダー・フリー運動とか、ジェンダー・イクォリティ運動については、様々な立場からの論争もあります。個人的には、社会的な『機会』の話ならすべてのジェンダーは平等であるべきだと思うし、個人の思考や行動については「みんな好きにすればいいんじゃないの?」(=他の人からの強制や批判を受けるべきでない)と思います。
今年の夏は、男性の日傘が「ありかなしか」一部で話題になったとか。日傘が『男らしくない』ということだと思いますが、極端なことを言えば、僕は男性が『涼しいからスカートを履く』なんてのもありで、大事なのはその人がありたいさま、を認めることだと思います。2歳の僕が男のくせによく喋ったのも、男性営業マンが日傘をさすのも、マナーに反していない限り、周りがとやかく言って『男らしさ』を強要する、今はそう言う時代じゃないわけです。
ただし、同時に『男らしさ』『女らしさ』にこだわるのも当人の自由。上では男性のスカートもあり、なんて書いた僕ですが、『男らしくない』僕なのに日傘はちょっとな…なんて思ってしまったりもして。ちょっと話がそれてしまいますが、僕も含めゲイに(もちろんすべてのゲイに当てはまる訳ではありません)短髪の人が多くてマッチョ志向なのは、コンプレックスなのか、『男性性』への憧れなのか。
ただ最近の20歳前後のゲイの子たちを見ていると、みんなカメラアプリできれいに可愛く盛りまくっていて、『男らしさ』の呪縛から逃れられていないのは古いゲイの自分の方なのかも、なんて気もしないではないのですが。
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