自分に向き合うための1年

2015年9月27日

コラム

ゆうじ

こんにちは、ゆうじです。
コラムは初めてなので改めて自己紹介します。

僕は37歳のゲイです。うっすらそれに気が付いたのは小学生くらいですが、学生時代までは葛藤の中で一応女の子を好きになろうともしていた気がします。しかしインターネットの普及に合わせて本能は解放され、大学を卒業するころには迷いのないゲイとなっていました。

代表の網谷とはそんな学生時代からの長い付き合いで、1年前にバブリングを作るときに誘いを受け、一緒に活動をすることにしました。

バブリングではコミュニケーション事業とファンドレイジング・経理を担当しています。
コミュニケーション事業では一方的な情報提供ではなく、双方向での会話などのやりとりを大切にしています。そしてマイノリティやカミングアウトについての考えを深めたり、自分と向き合うことや、カミングアウトした先の未来を想像できるきっかけになるような場所を提供できるような活動を行っています。

特に今年は、新宿ゴールデン街のお店をお借りして、毎週日曜日だけ『バブルバー』というバーを営業しています。
普段から飲みに来られている方や、セクシュアルマイノリティを含む友人・知人、ウェブ等を見て興味をお持ちいただいた方など、いろいろなお客様にいらしていただいています。
他愛もない話から仕事や恋愛、家族の話。そしてマイノリティの事。
またカミングアウトをした話や、しようかと悩んでいるという話まで、なんでも気兼ねなく話をしていただける環境を目指しています。

最近では、ようやく自分と向き合えるようになったと言う若いゲイの方や、抑圧した生活をしているレズビアンの方が、心の思いを淡々と語ってくださったこともありました。

またお店のコンセプトを知らないカップルがいらして、始めは戸惑いながらも、実は彼女さんは身の回りにもセクシュアルマイノリティがいるとか、彼氏さんはいままで出会ったことなかったから驚いたと言いながら、楽しそうに笑って飲んでいかれたりもしました。

少しずつ手応えを感じていて、お客様や友人の言葉や行動にカミングアウトに対して肯定的な変化が生まれる場面に直面すると、とても嬉しく思います。

…ここまで書いて恐縮なのですが、活動開始当初、代表網谷のフルカミングアウトをして生きている姿に好感を持ちながらも、僕はそれほどカミングアウトに意味を感じていませんでした。ゲイであることはほとんど誰にも話していませんでしたが、家族との関係は良好で、ゲイの友達には恵まれ、仕事も良い距離感を持ちながら、やりたい仕事がやれていたからかもしれません。

ところがバブリングやバブルバーを始めて、メンバーやお客様の多様な生き方にふれあい、話し合い、向きあう中で、僕の中にも変化がありました。

そこで感じたのは、ありのままに、まっすぐに、生きたいと思う、まぶしいほどの意思と心の強さでした。

そしてその光に照らされて気づいた影がありました。

例えば僕は会社では仕事をリードする立場であり、誰とでも仲良くするタイプなのですが、特定の人とあるラインを超えてまで親しくなることはまずありませんでした。また実家では兄と妹の子供がまだ小さいので、全てが子供中心に回っていて、たまに帰ると微笑ましくもなんとなく居心地の悪さを感じていることに気がつきました。それはきっとそこが自分の居場所ではないと無意識に感じていたのだろうと思います。

バブリングではカミングアウトを「言えなかったことを打ち明けて新たな関係を築くことで自分らしく生きていくための手段」と定義しています。それは僕にとっても必要な手段だと感じています。

もちろんそれは必ずしも「しなければいけない事」でもなくて、また急がなくてはいけない事でもないと思っています。少しずつ、自分、そして大切な人に向き合いながら、ゆっくりとできればいいと思っています。

誰かを応援するつもりで始めた活動が、図らずも自分に向き合うための1年となりました。僕のバブリングでの役割は、迷っている方々と同じ目線で話ができることかもしれません。バブリングとして少しずつでも着実に、マイノリティに関係なく皆がありのままに生きられる、そのような世の中に変えていこう思います。

僕たちのメインイベントの第一弾として、10月11日のカミングアウトデーに「1011 –カミングアウト コレクション-」と称して、カミングアウトをテーマにした体験型複合展示イベントをすることは、ウェブやSNSなどで紹介させていただいていますが、バブルバーも当日13時から拡大営業をいたします!

普段とは少し趣を変えて、以下のようなミニコンテンツを用意する予定です。ぜひお時間があればイベントと合わせて遊びに来てください。

○しゃべりBar(時間限定)
各分野で活躍しているバブリングメンバー・NPOスタッフがお待ちしています
(バブリング代表網谷/バブリングメンバーまつろー/NPO法人ブリッジフォースマイル)
○写真で見るカミングアウトストーリー
○展示コミック試し読み(いくえみ綾/中村明日美子/羅川真里茂)
○セクシュアルマイノリティに触れる映画50本の紹介コーナー
★当日はノーチャージ・ワンドリンク500円!
★イベント会場からお越しの方に特典有

はりきってお待ちしています!

—————————————-
【ゆうじ】
年齢:37/セクシュアリティ:ゲイ
まだカミングアウトの経験は少ない小心者ゲイ。
最近隠すのが窮屈に感じてきて、いつ言おうかとウズウズしている。
バブリング:コミュニケーション事業とファンドレイジング、経理を担当。
生業:上場企業の会計財務を取り仕切っていて割と真面目ではあるが、風貌と振る舞いでそう思われないのが悩み。
—————————————-

1011-カミングアウト コレクション-
チケットはPeatixで購入頂けます。
2015年10月11日(日) OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
前売り 1,000円 / 当日 1,500円
場所:恵比寿KATA(LIQUIDROOM 2F)
>>ご購入はこちら<<

 

 

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