4月下旬、専修大学の教職課程の1コマをお借りして、29名の学生に、ワークショップを実施させていただきました。いつもの先生とは違う大人が4名もいることに、学生の皆さんの「何が始まるんだろう」という少々の緊張感を感じる面持ちで授業は始まりました。
その緊張を一気にほぐすアイスブレイクと、数々のグループワークや個人ワークを、学生さんたちは一つ一つ真面目に取り組んでくれました。
・ただ文字を読むだけでなく、自分がどう思ったかをアウトプットすること
・同じグループにいた「マイノリティ当事者が身近にいる」という人の話にじっと耳を傾けること
・代表網谷(=マイノリティ当事者)の実体験に基づく話を聞くこと
90分の授業を経て、学生さんたちからは「マイノリティについては、決して他人事ではなく、自分ごとなんだと感じました」という感想を聞けました。
社会に出て、先生として、大人として、きっと様々な人たちと接する学生さんたちに、1つでも多くのものを持ち帰って欲しいという思いで行ったワークショップでしたが、
「そうしたマイノリティが身近にいたかもしれないな、って後悔した」
「生徒と接する時に、そうした当事者がいるということを念頭に置いて、接していこうと思った」
「もっとマイノリティについて知っていきたいと思った」
と、多くの前向きな感想をいただくことができたのは、主催者として嬉しく思います。
講義の中でも語った網谷の言葉を借りるとしたら、
「誰かからカミングアウトをされたとしたら、それはあなたがその人にとって大事な人だったから。ありのままの自分を知って欲しいと思ったから。もっと仲良くなりたいと思ったから。という気持ちの表れです」
ということを、学生さんたちの今後の人生において、もしカミングアウトの場面に立ち会ったときに、思い出してくれることを願っています。
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