不安な僕①

不安な僕①

2020年5月27日

メンバーコラム

はじめまして、バブリングスタッフののりかつです。

今、世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っていますね。本当に多くの人が、先の見えない状況の中で、大きな不安の中にいると思います。もちろん僕もその一人です。ただ僕の場合、このコロナ騒動の前から元々不安が非常に高い人間だったりします。

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僕は強迫性障害というものを抱えています。強迫性障害とは、戸締りや火の元が不安になって何度も確認してしまったり、手などが汚れているのではないかという不安から何度もその部分を洗ってしまったり(不潔恐怖)、自分が気づかないあいだに他人に危害を(例えば通りすがりざまなどに)加えてしまったのではないかと不安になってしまう(加害恐怖)など、様々な症状があります。ご参考として、厚生労働省のWebサイトのURLを貼っておきます。(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_compel.html)

僕自身の症状としては、最初に書いた戸締りや火の元等の確認作業が主ですが、それだけではなく、鞄のチャックがちゃんと閉まっているかや、財布の小銭入れの部分がちゃんと閉まっているか、はたまたLINEやメールの読み落としがないか気になって何回も確認したりと、確認作業全般に時間がかかります。あとは何かに集中したい時に、別のものが気になってうまく集中できないこともよくあります。例えば、居酒屋で友達と話をしている時に、横の張り紙に何が書いてあるのか気になって話に集中できなくなってしまったり、学生の頃は授業に集中できないこともよくありました。

強迫性障害のしんどいところは、こんなに何回も確認しても無意味、もしくはこんなタイミングで確認したくないと思っていながらも、気になってしまって確認作業がやめられないところにあります。すごく体力や精神力を消費してしまうのです。僕の強迫性障害歴は18歳頃からなので、もう10年以上になります。そのあいだ状態の波はありますが、ずっと僕の中にあります。

強迫性障害の症状で、僕にはほとんど常に『不安』がつきまとっています。不安は考えれば考えるほど頭の中で増殖していくものです。僕の場合はさらに、こうなるのではないか、ああなるのではないかとネガティブな妄想をしてしまい、不安がなかなか取り払えません。この『妄想』も厄介です。不安と妄想が合わさると、現実にはありえないようなことでも、本当に起こってしまうような気がしてきます。そうなると気分はどんどん落ち込んでいきます。この『不安』と『妄想』では、しんどい思いをたくさんしてきました。だけど最近、症状と向き合う中で、症状で悩まされている時でも、本音では大丈夫と思っているのではないかということに気付きました。

先に書いた通り、強迫性障害のしんどいところは、確認しても無意味と思っていながらも気になってしまってやめられないところにあります。そう、本当はこんなことをやっていても無意味と思っているのです。無意味と思っているということは、本音では大丈夫(気にしなくていい)と思っているのです。ただ、頭の中でどんどん増殖していく不安に翻弄されて、確認作業をしてしまうのです。

たしかに大丈夫と思っている自分の『感覚』がある。それに気づいてからは、僕は症状が出た時はなるべく頭で考えないようにして、自分の『感覚』に耳をすませるようにしています。それを実行するようになってからは、少しずつですが確認作業も減り、症状は快方に向かっているように思います。

少し話は変わりますが、僕はゲイです。ゲイ活動を始めたのは20歳の時でした。それからは親にカミングアウトをし、周りの仲の良いストレートの友達にもカミングアウトをし、今職場を除いて関係性が続いている人で、僕がゲイなのを知らない人はほとんどいません。一方で、強迫性障害について周りの人に伝え始めたのはごく最近で、仲が良い友人でもまだ伝えていない人もたくさんいます。僕にとって強迫性障害のカミングアウトは、ゲイをカミングアウトするよりもハードルが高いです。その理由はいくつかありますが、やはり『おかしい人』と思われてしまうのではないかという恐怖が大きな要因としてあります。長年の経験で症状を隠すスキルは磨かれてしまったので、おそらく僕から言わなければ気づかれないと思います。それでも僕が最近少しずつ強迫性障害をカミングアウトし始めたのは、勇気を出して伝えた人がありのままの自分を受け入れてくれて、その居心地の良さを知ったことと、そこから、隠すのではなくもっとありのままの自分で生きたいという思いが強くなったからだと思います。

今回は今の僕のざっくりとした紹介としてコラムを書かせてもらいましたが、次からは時間を遡って、その当時の症状や思い、また僕のライフヒストリーについても書いていけたらと思っています。それではまた。

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