
こんにちは、のりかつです。
今回は、僕の専門学校時代の強迫性障害について書きたいと思います。
ひとつ目のコラムで書いた強迫性障害の症状が始まったのは、この専門学生の頃からでした。
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高3の夏休み、必死に自分の心のなかの不安と向き合った僕は、少し落ち着いて死への恐怖と向き合えるようになっていました。
専門学校という進路に決め、早々に試験も終了した僕は、冬休みにアルバイトをしました。デパートのおもちゃ売り場で品出しなどをするバイトで、そんなに難しい作業ではなかったのですが、その頃から妙に、様々な確認作業に時間がかかるようになっていました。自分の確認したことに自信が持てず、何度も繰り返してしまうのです。
春になり、予定通り語学系の専門学校へ入学しました。その学校にはネイティヴの先生がたくさんいて、英語で行われる授業も多くありました。もともと英語は好きだったので楽しかったのですが、ここでも僕を悩ませたのが“確認作業”でした。そう、いつからなのか明確には覚えていませんが、僕の悩みは気がつくと“死への恐怖”からこの“確認作業”に変わっていたのです。
どんなことを確認していたかというと、本当にいろいろありましたが、例えば筆箱がちゃんと閉まっているか、ペンのフタがちゃんと閉まっているか、カバンがちゃんと置けているか(倒れないか、椅子に置いている場合は落ちないか)など、とにかく些細なことが気になって、授業に集中できないのです。大学への編入学を目指して専門学校に入学している僕は、本当は集中したいのに、他のことに気をとられて授業にうまくついていけなくなることがよくありました。編入試験では、TOEICで一定以上の点数を取ることが条件になっていたのですが、思うように点数も上がらず、というかそもそも試験に集中できず、でも当時の僕は「こんなこと誰にも相談できない」と思い、ひとりで悩んでいました。この頃から、自分が考えていることをノートに書く習慣が始まったのですが、当時のノートは荒れまくっていました…。
そんなギリギリの状態でしたが、なんとか2年間、学校へは通い続けることができ、TOEICの試験も回数を重ねるごとにコツをつかんだ部分もあり徐々にスコアアップして、どうにか希望する大学の編入試験に合格することができました。特に途中で症状が緩和されたとか、対処法を見つけたとか、そういうことはありません。専門学校の2年間はとにかく症状と戦い続けた感じでした。あ、でも症状的には辛かったのですが、そんななかでも仲の良い友達ができたりしたので、辛い思い出ばかりではありません。友達に救われていた部分も大きかったなぁと、振り返ってみると思います。
実は同じ時期(20歳頃)に、自分がゲイだという自覚も持つようになっていました。本当はもっと早く気づくタイミングがあったのではと思うのですが、とにかく精神的に不安定だったので、そのことに考えが及ばなかったのです(!)。自分がゲイだと受け入れることも、当時の僕にとっては辛いことでした。成人式の日、学生時代の友人達が楽しそうに恋愛や将来について話をしているのに「自分は恋愛の話もできないし、先も見えない」と悲しくなったのを覚えています。めでたい日なはずなのに、すごく機嫌の悪い状態で実家に帰りました。
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次回は大学時代の新たな出会いの話を書きたいと思います。
この出会いが大きく僕を変えてくれます。これまでほとんど暗い話ですが(笑)、ようやく少し明るい話が書けそうです。
それではまた次回。
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