こんちには、まつろーです。今日はグレーにまつわる話をします。
グレーすなわち灰色。色としての性質を調べてみると、柔軟色や沈静色といった効果があるようです。さらに明るければ白の、暗ければ黒のイメージ効果が加わるそうです。
実は、この4月から中高一貫の女子校勤務になりました(好きで職場を変わっている訳ではありません…)。中学1年の担任を受け持っていますが、底抜けに明るい生徒もいれば、逆に中1とは思えないほど落ち着いている生徒もいます。ただ、その中間にあたる生徒もいますし、白・黒・グレーに分類しにくいフワフワとした生徒もいます。
担任をする際の目標のひとつとして、クラスにいる10割の生徒に受け入れてもらいたい気持ちはあります。ただ、そこは教員と生徒の関係の前に同じ人間です。これまでの経験上、2割は「先生!先生!」と寄ってきてくれる生徒、もう2割は何をしたワケでもないのになぜか「ふん!」と好いてくれない生徒、そして残りの6割は『可もなく不可もなく』、われ関せずの生徒に分かれます(いつも不思議に感じます)。
われ関せずの生徒を仮にグレーとするならば、他の色との協調性が高くどんな色にも馴染み自己主張せず、周囲の色を引き立てる調和の色です。要は、こちらの持っていき方次第で生徒同士の橋渡し役になってくれますし、担任の良き協力者になってもくれます。
白か黒かをハッキリ決めなくてはならない、そんな時もあります。逆にグレーにしかならない、グレーがちょうど良い時もあります。教育という仕事を鑑みると、すぐに効果が出ることもあれば、何十年先になることもあるでしょう。『待つ』という意味でのグレーもあります。いくら指導が大変な生徒がいても、一言の「ありがとう」で全ての苦労が一瞬で吹き飛ぶこともあります。
大人として、グレーを上手に使うことが肝要だろうと感じます。自分の息子も、この4月で小学生になりました。教育を生業にしているからといって、父親として優れているかというとそんなことはありません。何をすべきか、自問自答の日々です。
生徒と向き合い、息子と向き合い、もちろん自分とバブリングとも向き合いながら、いい意味でのグレーさを持てればと考える次第です。加えて、これを読んでいただいている方の中に一石を投じ、グレーについて少し立ち止まって物思いに耽るタイミングを提供できれば幸いです。
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