バブリングで手をつなごう。

2015年10月4日

コラム

ヒロシ

はじめまして。バブリング1おしゃべり好きなヒロシと申します。ゲイです。
バブリング活動に至るまで、バブリングの活動を通しての想いをお伝えします!

ときは15年前にワープします。

22歳で網谷と知り合い、当時彼が自主的にサイトや飲み会で活動していた「友達の友達と友達になる」(通称「バブル」)の輪と出会い、そのコミュニティーが大好きで、気づけば網谷と一緒にバブルをイベント化して主催するまでになっていました。

それまで自分がゲイであることを否定的に捉えていたし、親にも友達にも後ろめたく、申し訳なく感じていた自分にとって、「友達」というキーワードで、セクシュアリティ関係なく、仲間になっていくバブルとの出会いは「自分はゲイでいいんだ」と一気にプラスの生きるエネルギーに変えてくれました。

当時、バブルのイベントやその空間の楽しさを一緒に味わってほしくて、大切な会社の仲間や友達にカミングアウトしていました。網谷の転勤などもあり、活動はストップしましたが、いつか新しい形で再開したいという強い想いがありました。

「…バブルを新しい形ではじめてみない?」

2014年の4月、そんな想いを東京に帰ってきた網谷に話しました。あれよあれよと網谷の中で構想とメンバーが広がり、NPO化が進み、コンセプトが「カミングアウト」になり、スタートして今に至ります。

「カミングアウト」というテーマを聞いたとき戸惑いといいますか、「気後れ」がありました。僕自身、オープンにしているわけではありませんし、言いたい意志はありますが、まだ親にも言えていません。

 

友達に「カミングアウトというコンセプトでNPOをはじめようと思うんだ」と話すと
「自分がカミングアウトできていないのに説得力がない」「まず自分のまわりですべきことがあると思う」など、気後れしている部分をズバリ指摘され、バブリングでの活動に悩んだ日々もありました。

世の中全体にカミングアウトしないとこの活動をしてはいけないのかな、という想いにまで至り、「カミングアウトをしなきゃ」とカミングアウトの人数や経験を急ぐ気持ちが強くなりました。

次第に「カミングアウトすること」が自分の中で強制力として働き、生活に重くのしかかりとても苦しく胸が張り裂けそうな日々も経験しました。その時は網谷にバブルの再開の話をしなきゃよかったな、と思ったほどです。笑

そんな想いをオープンにカミングアウトしている代表の網谷や裕三をはじめ、合宿などでメンバー全員の前で正直に話しました。

そこからもう一度バブリングの中で「カミングアウト」の定義や、大切にしていきたいことを検討してきました。

 

自分がまだカミングアウトに不安や悩んでいるからこその部分を伝え「想像できないことが見える」と進めるかもしれないと想い、カミングアウトを可視化してカミングアウトストーリーのコーナーをつくりました。

ときにケンカのような議論を繰り返しながら、カミングアウトについて考え、自分にとって納得して活動できる考えをもてるようになりました。

今は母にカミングアウトをしたいと思っています。

僕自身が中学生のころから家族の前で心を閉ざしてしまい、唯一話し続けてくれた母には気苦労と心配をたくさんかけてきました。
「今とても幸せ」ということをシンプルに伝え、彼氏も紹介して少しでも母を安心させたいです。

僕ができることは、これから大切な人にカミングアウトしていく姿をバブリングを通じてリアルタイムに伝えていくことです。

そのリアルタイムな感情や行動が誰かの力になっていくこと、その先にたくさん悩んだことが付加価値となり、バブリングの活動のエンジンになることが願いです。

 

ヒロシ

僕も理事であり、NPOメンバーですが、みんなと一緒に悩み、みんなと横並びで手をつないで「せーの」で乗り越えていける、そんなメンバーでいたいです。
そのほうがとっつきやすい団体でしょ?笑

自分がカミングアウトして成長していくことで、バブリングの伸びしろになれるように。その先に制度や形だけではなく、バブリングが世の中を変えていける感情と輪の懸け橋になれるように!今こそメンバーと応援してくれるみんなとそして社会と手をつないで活動していけたらと思います。

そんな想いをのせて、「1011-カミングアウトコレクション-」を10月11日に開催します!トークセッションあり、マンガ等の展示ありの気軽で気楽にお越しいただけるイベントです。年に1度、向き合うきっかけ、一緒につくりませんか?

カミングアウトを考える方へのちょっとした勇気やきっかけになってくれるたらいいなと思います。当日は会場にいますので、見かけたら是非声をかけてください。飛び上がって喜びます!

 

1011-カミングアウト コレクション-
チケットはPeatixで購入頂けます。
2015年10月11日(日) OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
前売り 1,000円 / 当日 1,500円
場所:恵比寿KATA(LIQUIDROOM 2F)
ご購入はこちら>>

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